Pardotの新機能 Metrics Guard for Email とは何か?
Pardotにログインすると、新機能のお知らせが表示されますよね。
Pardotのリリースも Salesforce のメジャーリリースに合わせて年3回になっていますが、今年までは単発のリリースもあるようです。
Protecting Your Email Stats from Bot Activity with Metrics Guard for Email とは何か?
2020年12月7日にリリースされた機能のご紹介です。
一言で表すと、「ボットによる活動を排除したメール統計機能」とでも訳しましょうか。
メールマーケティングではここ最近、セキュリティ会社が提供するメールプロテクト(メールスキャナ)機能により様々な混乱が生じていました。具体的にはプロスペクトが”開封” “クリック”していないメールについても、”開封したこと” “クリックしたこと”になってしまい、メールレポートやプロスペクトのオートメーションにも影響を与えていました。
開発者のブログを見ると、
当初は特定のIPアドレスからのアクセスを排除していたが、開発ベンダの増加によりブラックリスト機能では対応できなくなった。今回のリリースではボットのアクセスパターンから推測し、統計データを保護する
とのことです。これは心強い機能だ!というのが最初の感想ですね。
また、この機能は自動的に有効化されており、利用ユーザは特に何もする必要が無いようです。
統計データがどの様に変化するか?
マーケターの皆さんはぜひ頭の片隅にこのリリースのことを留めてください。
メール配信レポートの開封やクリック率がどの様に推移するか。
もしかしたら、今まで開封率が20%で推移していたのに、急に15%まで下降してしまうかもしれません。しかし、それが真の数字となります。
常に数パーセントの数字を追っているマーケターにとっては重要ですよね。
開発者のブログへのリンクも掲載しますので、たまに見てみると面白いですよ。
開発者のブログ:https://www.pardot.com/category/new-features/
他社MAツールの状況
私が知る限りメールプロテクトやメールスキャンに対応したMAツールはまだありません。単純なメール配信機能も含めると、数多くの製品がありますが、流石 Salesforce ファミリーの製品だなと感じました。
ただし、この機能は実装された直後なので、どの範囲でこの機能が動作するか?ランディングページの統計はどうなるのか?プロスペクトのアクティビティでどの様に表示されるのか?といった細かい点はわかっておりません。続報があれば皆さんにご紹介したいと思います。