HMLって何?Pardotのアップグレード(2019年1月)
こんにちは
今日はMAツール Salesforce Pardot の新機能についてお届けします。
Salesforce製品は年に何度かバージョンアップされ、新しい機能がローンチされます。
Pardotも2019年1月6日から17日にかけて順次バージョンアップされるようです。
昨年のアップデートもそうですが、Pardot Merge Language(PML)からHandlebars Merge Language(HML)にアップグレードすることが前提のようです。このHMLとはメールを始めとした様々なアセットに使う差込項目やスニペットの新しい管理方法を指しています。
ちなみに、Pardotにログインすると下記の様なメッセージが出ていませんか?
開始ボタンを押してアップグレードすることができるのですが、一旦HML環境にアップグレードすると、PMLの環境には戻せないそうです。Pardotを使われている方はほとんどメールやランディングページで差込機能を使用していると思いますので少なからず影響を受ける可能性があります。アップグレードに際しては最新の注意を払って実行してください。
※差し込みに%% user_url %% や %% crm_id %% を使っている方は注意が必要です。HMLで該当の差し込みは用意されていないそうです。
※ランディングページやフォームに差し込みをしている方も現時点では移行を見合わせたほうが良いでしょう。SFDC社は将来的にはこれらも提供する意向を示していますが、現時点では使えないそうです。
Handlebars 差し込み項目による Pardot メールのパーソナライズ
https://help.salesforce.com/articleView?id=pardot_handlebars_merge_language.htm&type=5
本当は新機能をご紹介したいのですが、まずはHML環境にアップグレードする必要があるため、自組織で人柱になってみようかと思います。
2.ダイアログが表示されますので「HTMLにアップグレード」をボタンをクリック
3.あっさりと完了メッセージが表示される
手順というほど難しいことはなくアップグレードはこれで終わりです。
では、何が、何処が変わったか見てみましょう。
メールテンプレートを開くと下記のようなメッセージが表示されます。
さらに、既存のメールテンプレートを開くと下記メッセージが表示されます。「HMLに変換」ボタンを押すと自動的にメールテンプレートがHMLに変換されます。
変換前後で、差し込み箇所がどの様に変化したか見てみましょう。
変換前のメールテンプレート
おなじみの%%で挟まれたAPI名で差し込みが定義されています。
変換後のメールテンプレート
見慣れない構文に変換されています。
メールエディタも変わっています
「変数タグ」というボタンだったのですが、「差し込み項目」に変わりました。
ボタンをクリックするとGUIで差し込み項目を検索しながら指定できます。日本語が使えるようになってますね!
これはすこし便利になりましたね。
最後に、メールテンプレートの一覧画面を見るとどのテンプレートがHMLにアップグレードされたか確認することができます。
弊社で検証した限りはPMLのメールテンプレートも動作は特に問題ありませんでしたし、自動変換しても差し込みがおかしくなることはありませんでした。
次回は、HMLにするとどの様なメリットがあるのか。また、新機能等の紹介もしていきたいと思います。
まとめ
- HMLにアップグレードすると差し込み機能が強化される
- HMLへのアップグレードは意外と簡単
- PML(通常のモード)からHMLへのアップグレードは一方通行(元に戻せない)
- 今後の機能アップはHMLが前提になる